「薩摩に伝わる伝統的な焼酎造りを後世に」という想いから、1999年(平成11年)から仕込みのはじまった、手づくり蔵の「師魂蔵」

『極上 蔵の師魂』『謹醸むぎ蔵の師魂』『蔵の師魂いもいも』は、この師魂蔵で造られています。

師魂蔵で造られる焼酎は、現代の一般的な機械やタンクでの製造ではなく、極力機械の力に頼らず「洗米・米蒸し」「麹造り」「一次もろみ」「芋蒸し」「二次もろみ」「蒸溜」「貯蔵」が蔵人の手作業を介して行われます。

■麹造り

麹造り

麹室にて、麹蓋(もろ蓋)を用いた麹づくりを行います。蔵人は、真夏にはじまり冬に終わる芋焼酎の仕込みにつきものの気温や湿度の変化を五感で感じ取り、麹を最高の状態に仕上げていきます。

■もろみの管理

もろみ混ぜる

師魂蔵ではもろみの攪拌も人の手で行われます。櫂棒から伝わる感触や目で確かめながら均一に混ぜ、空気を送り込むことで微生物の発酵を促進させます。発行具合を見ながら温度管理も行います。櫂棒でのもろみの攪拌はかなりの力仕事で、かめ壺内の様子をみながら何度も行われます。

■木樽蒸留

木樽蒸留器

鹿児島でも数蔵しか使用していない伝統的な蒸留器です。作る技術をもつ職人は鹿児島に津留安郎さんお一人のみで、しかも耐用年数は5年程度という、非常に付加価値の高い蒸留器です。気化した酒精は錫製の蛇管を通る中で少しずつ冷やされ、雑味の少ないふくよかな原酒が生み出されます。また、柔らかな蒸気でゆっくりと蒸留するため、やさしい味わいの原酒を得ることができます。

■かめ壺貯蔵

素焼きのかめ壺

『蔵の師魂』、『極上蔵の師魂』、『むぎ蔵の師魂』、『謹醸むぎ蔵の師魂』の貯蔵には、釉薬を塗っていない素焼きのかめ壺を使用しています。素焼きのかめ壺には無数の気孔があるため、焼酎はその気孔を通して「呼吸」をします。この「呼吸」とかめ壺の遠赤外線効果があいまって、焼酎はまろやかに熟成していきます。

かめ壺貯蔵による熟成の完成度を高めるには、貯蔵にふさわしい原酒づくりに始まり、絶妙な按排の濾過、貯蔵中の酒質ならびに環境の管理、かめ壺ごとに異なる酒質を「いつもの味」に仕上げていくブレンドなど、熟練された貯蔵技術が不可欠です。

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